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第141回 日商簿記検定1級 講評

2015/11/16
受講生の皆様、第141回 日商簿記検定2級(2015/11/15)、お疲れ様でした。
今回、ほんの少しですが全体的には難易度が下がった感があります。
ただし、工業簿記の第1問(費目別計算)の難易度が高いと感じました。
・工業簿記の第1問がムズかしいので、同じく工業簿記の第2問(こちらはとりやすい)でどれだけ満点近くとれたか?
・逆に商業簿記・会計学・原価計算で、ケアレスミスを少なくして点数をかせぐことができたか?
が、合否の分かれ目になったのではないでしょうか。 
 
商業簿記
目標点数18点 ~ 20 点 / 25点
 
いきなり買戻条件付き債務という、苦手な方も多い論点かと思います。しかし、各予備校の答練等を復習されていた方はきちんと仕訳が切れたかと思いますので、ここは落ち着いて対処する必要がありました。
その後は、リース、棚卸減耗など、平易な処理が続きます。
資料3(2)の乙商品、こちらは全く解けなくて構いません。手を付けるぐらいなら他の箇所に時間を割いて頂きたかったところです。
固定資産まわりについては、答案用紙に「資産除去債務調整額」なる勘定科目が記載されていますが、なんのことはない、ただの利息相当額です。「資産除去債務調整額」が「減価償却費」のすぐ下に記載されていることから、利息相当額を減価償却費に含めていないのか、と判断してもらえれば良かったですね。資産除去債務が減少する際の処理をきちんと理解されていれば、惑わされることなく解答できたかと思います。
その後も外貨建有価証券・社債・経過勘定と平易な処理をさせて終わりです。
感覚的に言うと、「売上」と「貸倒引当金」以外は頑張れば全部正解!ということも有り得たかと思いますが、それ以外にも数カ所ミスしたことを想定し、目標点は18点~20点としました。
 
会計学
目標点数19点~21点 / 25点
 
いよいよ、連結会計が出題されましたね!
第1問は、1.取替法(1級の学習範囲では学習していない方も多いでしょう)、以外は正解できたかと思います。
第2問は、( 5 )は恐らく誰も解けなかったかと思いますので、捨て問です。
第3問は、連結。落ち着いて解けば、ほぼ満点が期待できます。ただし、「評価差額の実現」の論点が入ってきていますので、1級の学習範囲ではそもそも学習していない方の方が多い論点ではないかとお察しします。
「評価差額の実現」、つまり、建物を連結上で評価増しした場合には、その"減価償却費も連結上において増加"することとなります。その分、"子会社の当期純利益が減少"したと考え、当期純利益の按分を行うわけです。この処理ができなかったと想定した場合、「非支配株主に帰属する当期純利益」「法人税等調整額」を併せることが出来ません。ですのでこの2箇所だけは、落としても仕方ないところかと思います。
総じて、連結で2箇所落とし、かつ第1問の1. 第2問の( 5 )を落として、目標点数は19点~21点としました。
 
工業簿記
目標点数12点~14点  / 25点
 
第1問に、費目別計算が出題されました。誰もが問題を見た瞬間にイヤになったのではないでしょうか...。
基本的に、問1の④直接材料費と➄直接労務費、がんばって問2の仕訳、ぐらいしか合わないと思います。それ以外は、正直時間があれば戻ってくる...と腹をくくって、他の問題 & 原価計算に時間を割いて良かったのだと思います。
逆に第2問は、製造間接費の配賦について、きちんと長所・短所等、理解しながら普段の計算をされている方は満点が期待できる理論問題でした。回答欄において選択肢も絞ってくれていますし、落ち着いて考えれば、完答できたのではないでしょうか。
目標点は、問1の④直接材料費と➄直接労務費(+がんばって問2の仕訳)+第2問の完答=12点~14点とします。
 
 
原価計算
目標点数19点~25点 / 25点
 
第1問は、CVP分析の出題でした。
内容としてはそこまでのヒネリはなく、平易なものだと感じます。複数製品を一定の割合で販売する場合に、これらの一定割合で「1セット」と考えるという解き方を知らなければ厳しいかったかもしれませんが、問1~問4までは全問正解したかったところです。
問5、問6については、セグメント・マージンという聞きなれないものを求めさそうとしていますが、問題の指示通りに計算すればすぐに答えにたどり着けるものでしたので、できればこちらも正解したかったところです。
第2問は、事業部の業績評価とからめた、投資利益率 vs. 残余利益の出題でした。
内容的にスジの通った良問なのですが、パズル的な要素が強く、問題文中の後ろの方に与えられた%ないし金額を使って、逆算推定してくる必要がありました。出来た方は、芋ずる式に全問正解できたでしょうし、気づかなかった方はゼロだと思います。
総じて、第1問でほぼ満点+第2問はALL or Nothingということで、19点~25点という幅を持たせた目標点としました。

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