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ポイント2「必ず、各科目ひとつ戻れる場所を作ること」
本試験当日をイメージして下さい。短答式本試験でも論文式本試験でも構いません。 みなさんは、本試験会場に、何を持っていきますか? 筆記用具・受験票…確かに持っていきます。ここで特筆したいのは、それではありません。 それ以外に、『直前に見ることのできる何か勉強資料』を持っていきますよね??
この『直前に見ることのできる何か勉強資料』、何にします?
そこで、勉強法のポイント2は、「必ず、各科目ひとつ戻れる場所を作ること」です。
TEXTもしくはレジュメをベースにして、本試験の際に備えるべき知識のすべてを集約したファイルを1冊作って下さい。 何かあったらそのファイルに戻ることと決めます。
例えば、答練で出題された論点がありますよね? これをTEXTやレジュメにフィードバックしましょう。 「この答練のこの問題は、TEXTのここの内容を聞いているな。そしてTEXTと全く同じ文章が解答として書いてあるよ=その問題は復習しないでもTEXTで復習したらいい。」 「この答練のこの問題は、TEXTに書いてないことを聞いているよ=この問題を切り取ってTEXTの関連する記述の間に貼り付けておこう。」 普段の自習では、こういった作業をどんどんやっていきます。
この作業が進むこと=理解が進むことを意味します。なぜなら、どこに関連した知識が問題で問われているかを考えているわけですから、理解していないとできない作業ですし、知らず知らずのうちに知識の整理も進んでいくためです。
その上で、日々の復習もそのファイル、答練に出た内容の確認もそのファイル、本試験に持っていくのも当然そのファイル、というスタイルを確立できると、『本試験の際に備えるべき知識のすべてを集約』できたといってよいでしょう。
以下では、科目ごとの具体的な例を挙げておきますので、ぜひ真似してみて下さい。
<簿記>
論点ごとに下書きのフォーマットを作成した自作のまとめ + 答練を解いた際の間違いノートで、ファイル1冊
<管理会計>
予備校の授業レジュメのファイル + 答練で出た理論をすべてファイリング = ファイル1冊
<財務諸表論>
予備校のテキストの冊子をばらばらに解体したもの + 関連する箇所に答練で出た理論をすべて挟み込む = ファイル1冊or2冊
<監査論>
予備校のテキストの冊子を解体 +答練で出た理論をすべてファイリング = ファイル1冊
<企業法>
予備校のテキストの冊子を解体 +答練で出た理論をすべてファイリング = ファイル1冊
<租税法>
論点ごとに計算方法を整理した自作のまとめ + 答練を解いた際の間違いノート = ファイル1冊
<経営学>
予備校の授業レジュメのファイル + 答練で出た理論をすべてファイリング = ファイル1冊
ちなみに上記で、"テキストの冊子をばらばらに解体したもの"とは、文字通り、予備校の分厚いテキスト冊子を1枚1枚ばらばらにした上で、26穴の穴を空けファイリングしたものを指します。こうすることで、関連する箇所に答練等の追加情報を挟み込むことができます。
上記を例に、「自分だけの1冊」を作ってみて下さい!
以上が、公認会計士試験の勉強法のポイント2でした。